中央本線は日本の中心都市、東京駅から、甲州街道、中山道に沿って延び、東海地方の中心都市、名古屋駅まで、400キロ超を駆け抜ける長大路線だ。長野県の塩尻駅を超えたあたりから沿線には旧中山道の宿場町として栄えた町が広がり始める。江戸時代の宿場町の面影を色濃く残すその土地には、宿場町にふさわしい趣のある駅舎が残る。
今年の夏旅は、旧中山道の宿場町を中心に、その停車場として栄えた中央西線の駅を巡ろうと思う。
例年ならば約1週間、じっくりと時間をかけて巡る旅だが、今年は時間的にも予算的にもいろいろと厳しい。そこで、宿場町巡りは青春18きっぷを使い、2泊3日と短縮した。そして残りの2日分で、日帰りできる範囲の信濃路の旅を計画した。題して、「2011年/貧乏旅行の夏旅三種」である。

1日目(8/22):高尾−塩尻(中央東線)、塩尻−木曽福島(中央西線)/木曽福島宿泊
2日目(8/23):木曽福島−多治見(中央西線)/多治見宿泊
3日目(8/24):多治見−塩尻(中央西線)/帰京
--------------------------------------------------------------------------
4日目(8/28):岡谷−塩尻(中央東線・辰野廻り)/日帰り
5日目(9/10):塩尻−西条(篠ノ井線)/日帰り

同じ区間を結ぶ東海道本線に比べ、山間部を走る中央本線は、緑の色が濃く、列車の中には大きなリュックを背負った「山ガール」や「山ボーイ」が目立つ。江戸時代からの伝統ある宿場町の廻りには、伝統的な家屋が建ち、往時を偲ぶ。
濃い緑、伝統的な木造の建物、そして心なしかカラフルないでたちの山ボーイと山ガール。どの姿もその場の雰囲気に溶け込んだとき、美しい風景となる。
2011年10月8日・記


中山道の宿場町
《1日目》
中山道の宿場町
《2日目》
中山道の宿場町
《3日目》
中央本線
辰野廻りの旅
篠ノ井線の
駅舎を訪ねる

写真をクリックすると、それぞれの旅行記が見られます。