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播但線を降りた和田山駅から、山陰本線に乗って福知山駅に戻ってきました。ここから今回の18きっぷ・山陰・山陽の旅の最終章が始まります。
山陰本線の113系列車越しに、ブルーの駅名標が見えます。
ここで初めて出会う感の113系列車ですが、実は18きっぷの旅一日目に福知山駅から城崎温泉駅まで乗った、ヘンな電車の後ろ姿なのです。どっちが顔だかおしりだか知らないけれど、JR西日本の発想はおもしろいなぁと妙に感心してしまったのでした。 |
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福知山駅では約30分の待ち時間があるので、ホームをしばらくぶらぶらしてみます。
あ、これは京都駅で見たみかん電車だ、と思ってよく見ると、オレンジ色と緑色の塗り分けの間に、白いラインが1本入っています。
濃紺の方向幕は「宮津」となっています。宮津は確か第三セクターになった北近畿タンゴ鉄道の中の駅ではなかったかな、と考えます。JRのみかん電車が、タンゴ鉄道に乗り入れているということでしょうか。 |
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ここ、福知山からは、舞鶴(まいづる)線で東舞鶴に出て、そこから小浜(おばま)線に乗ろうと思います。
ここから乗るのは午後3時49分発、各駅停車の東舞鶴行きです。 |
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舞鶴線はカフェオレ色の115系列車です。
しかし、時間はもう夕方の4時近く。こんな時間から出かけて行って大丈夫なのか、とちょっぴり不安を感じたりもしたのでした。 |
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舞鶴線で終点の東舞鶴駅まで行き、そこから小浜線に乗り換えます。東舞鶴から松尾寺(まつおでら)、青郷(あおのごう)、三松(みつまつ)、若狭高浜(わかさたかはま)、若狭和田(わかさわだ)、と列車は進み、その次の若狭本郷(わかさほんごう)駅に到着したとき、列車の中から駅舎の様子を撮影しました。 |
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若狭本郷駅を出ると、列車は急にスピードを落とし、ゆっくりと走ります。どうしたんだろう、と窓の外を眺めていると、それまで続いていた田園風景がいきなり青い海に姿を変えます。列車は若狭本郷駅を出たとたん、若狭湾の美しいリアス海岸に沿って走り始めるのです。
沿線には海水浴場も多く、観光地を控える観光路線であることから、乗客が景色を堪能できるように、サービスしてくれているようです。
もともと海岸線の美しいリアス式海岸であるだけに、青い海原のすぐ向こうにはこんもりとした陸地が見え、しかもそれは何層にも重なっているようで、とても美しい風景でした。
夕方の5時過ぎで、陽は傾きかけてはいるものの、空はまだ青く、少し不安気に浮かんだ白い雲も、逆に美しさを増しているようです。 |
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美しい海岸線を眺め、いくつかの駅を過ぎた頃、列車は徐々に内陸に入り始め、あたりは雄大な穀倉地帯になります。稲穂はもう随分と成長し、頭を垂れ始めています。
たんぼの向こうの山々は、豊かな緑に覆われて、光と影の織り成す稜線も鮮やかです。
もちろん青い空と、山なみに沿って不安気に浮かぶ白い雲の美しさは言うまでもありません。 |
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列車はだいぶ終点の敦賀駅に近づいた午後6時半頃、太陽は西に傾き、辺りはだいぶ暮れなずんできました。
さっきから不安気だった雲もだんだんと厚くなり、今にも泣き出しそうな様子の中、厚い雲の裏側で、夕日が最後の力を振り絞っているようです。 |
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あたりもだいぶ薄暗くなり始めた午後6時31分、美しい若狭湾を見せてくれた小浜線は、終点の敦賀(つるが)駅に到着しました。
列車は小浜線の直流電化完成に合わせて営業運転を開始した、125系電車です。 |
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夕暮れ迫る敦賀駅、初めて訪れる北陸の駅には、見たことのない色合いの列車が停車しています。
ホーム前方に見えるのは、電化された小浜線用に投入された、113系電車です。
白地にペパーミントグリーンの帯が、とてもきれいに感じます。 |
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敦賀駅では、約50分の待ち時間があります。一旦改札を出て、駅前を散策してみます。
福井県の中でも比較的大きな町の中心駅である敦賀駅の駅舎は、それなりに立派なものでした。夕暮れに合わせて、駅前の噴水や駅名板もライトアップされるようです。
さきほどから不安気だったく雲はさらに厚く、空は深い群青色になりました。しかしこれは北陸地方では見慣れた空なのかも知れません。
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駅前をぶらぶらした後、駅に戻り、米原駅を目指して北陸本線に乗り込みます。
これもこの駅で始めてみる列車で、交流直流両用の475系電車です。前方の方向幕が塗り込められているのが、なんだか不思議な感じです。
白いボディーにブルーのラインに憧れて見に行ったJR東日本の水戸線とよく似た色使いですが、デザインが若干異なるのと、ブルーの色がやや明るいのとで、水戸線よりも若々しく見えます。
初めて乗る北陸本線は、途中虎姫(とらひめ)−長浜(ながはま)間で交流と直流が切り替わるため、一瞬電気が消えて真っ暗になるデットセクションがあります。車内がすっかり暗くなったその一瞬、車窓からの夜景がとてもきれいでした。
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初めてづくしの北陸本線は、午後8時14分、終点の米原駅に着きました。
18きっぷの旅の最終日、当初は朝からのんびりと東海道線を乗り継いで東京まで帰るつもりでした。しかし出発の2、3日前にふと思い立ってみどりの窓口に行ってみたら、MLながらの切符が取れてしまい、一日分の余裕ができて急遽スケジュールを練り直したのです。
どこに行こうか考えた結果、播但線はすんなり決まったけれど、その後の小浜線は一か八かでした。ちょっと時間が遅いしなと不安もあったのですが、若狭湾の海を見たさに決行したのでした。
その結果、予想以上の美しさに気分は上々、大満足のすばらしいおまけになりました。
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米原で北陸本線を降り、MLながらの東京行きに乗るために、東海道線の大垣駅に到着しました。
ほんの3日前、どきどきしながら大垣ダッシュに挑戦したあの地に、今、戻ってきたのです。
MLながら出発までの約1時間、様々な感慨に包まれながら、旅の余韻に浸って列車を待とうと思います。 |
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8月20日の深夜11時43分に東京を出て、2泊5日の旅を終え、8月24日の早朝4時42分に東京に戻ってきました。
全部で路線にしたら9路線。駅にすれば186駅(数え間違いがなければ)。降りた駅が乗り換えのみを含めて25駅。乗車キロ数は・・・面倒くさいから計算しない。そして途中下車は・・・左の青春18きっぷの下車印のとおり(押されていない駅ももちろんあり)。
疲れた・・・けれど楽しかった。感想はそれ一言です。
はじめての青春18きっぷの旅。もうこれで最後となるか、もう一度・・・となるか。多分私は後者、もう一度のリピーターです。
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2006年8月23日(水)
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