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JR川崎駅まで出る用事があったので、ちょっと足を延ばして、京急川崎駅からぶらりと旅に出ました。
JR川崎駅の東口バスターミナルの上空を、駅前に植わったくすのきの緑を縫って、赤い電車が走って行きます。
京浜急行は横浜、川崎、品川などを中心に、浅草方面から、神奈川の端っこ、三浦半島を結んでいます。
また、お正月にはたくさんの初詣客で賑わう川崎大師や、国内線の拠点となる羽田空港に行くにも便利な路線です。
今日は1DAYフリー切符を買って、三浦半島へ出かけることにしました。
写真は駅に置いてあったパンフレットから抜粋です。顔を左に傾けてみてください。
京浜川崎駅から各駅停車に乗って、横浜駅まで来ました。車内はがらがらだったので、そのまま乗っていてもよかったのですが、横浜駅で降りて、快速特急に乗り換えることにしました。
京急のホームのお隣は、JR横浜線。ステンレスの軽快さと比べると、京急の赤が濃厚な感じを与えてくれます。
先頭列車に乗り込み、運転席からの景色を眺めます。しかし、京急の車輌はどの車輌も、運転席にくっついて座席があるので、JRの車輌のように、立って景色を眺めることができないのが残念です。
運転席の窓の先は、金沢文庫駅の先の電車区に停車中の車輌たちです。
※前方に見えるのは、久里浜の車両基地だと、訪問者のれーるさんが教えてくださいました。
(2006年8月19日・訂正)
横浜から約1時間、終点の三崎口駅に到着しました。
金沢文庫を過ぎた辺りから、高いビルは消え、少しずつのどかな風景が広がり始めます。
横浜市を過ぎ、三浦半島に入ってくると、急激にトンネルが増えることに驚かされます。いくつもの小さな山を潜り抜け、電車は岬の先端に到着するのです。
終点の三崎口駅には、これから上り品川方面に向かう2両の電車が並びました。
左側が1994年に登場した600形、右側が1985年に地下鉄乗り入れ車輌として登場した1500形です。
三崎口駅の最後部(横浜方面)からその先の線路を眺めています。線路はまもなく1本に合流し、単線となります。周りを囲む山なみ、そして信号機、それぞれが味を出しています。
横浜方面から2100形の電車が入ってきました。
快特、または特急専用の車輌として、1998年に登場した車輌です。加速時に独特なメロディーを奏でます。
私鉄の通勤用列車としてはめずらしい、2ドア、オール転換クロスシートを採用しています。
先ほど乗ってきた1500形と、今到着した2100形が仲良く並んでいました。
終点の三崎口駅からひとつ戻って、三浦海岸駅に降り立ちました。
ちょっと休もうかな、と一旦駅から出ることにしました。
駅前をうろうろしていてまず目についたのがこの看板。三崎港に水揚げされるまぐろはうまいんです。
もうちょっと時間に余裕があれば、半島の突端、剣崎、城ヶ島まで行きたいところですが、今日のところはその雰囲気だけ、ということで。
駅を出て右側に歩いて行くと、何かのイベントなのか、屋台がたくさん出ていました。
屋台の上に乗せられた、あれは「三浦大根」でしょうか。1本150円でした。
屋台の通りを抜け、少し大きな通りに出ると、駅から発車したばかりの三崎口行き電車が高架の上を走って行くのが見えました。向かって右側がホームです。
しばらく駅周辺を歩き回ったあと、電車に乗り込みました。
各停、急行と何回か電車を乗り換え、電車は金沢八景まで戻ってきました。
写真は金沢八景駅付近の電車区に停車中の列車です。夕日を浴びて、黄金色に光っている様がなんだか神々しいですね。
金沢文庫で特急に乗り換え、あっというまに京浜」川崎駅に帰ってきてしまいました。
左側が1000形の金沢文庫行き、右側が1500形の羽田空港行きです。
川崎駅を降りて、しばらくホームをぶらぶらしていました。
お目当ては、これ。京急の車輌の中でも一番好きな車輌です。都営、京成、京急の直通車両規格に基づいて1959年に登場した、1000形車輌です。
毎日のように通りがかりに京急の電車に会うのですが、この電車に会うと、元気が出るのです。まるいお顔がなんだか優しくて、にこにこ笑ってるように見えるんですよね。
残念ながら初期の頃の白幕車(先頭の行き先幕が白いもの)は今はなく、全てがこの黒幕車になってしまったそうですが、それでもまだまだ笑ったお顔は健在です。
2005年2月5日(土)