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旅の始まりはここからです。
三軒茶屋駅から、世田谷線に乗り込みます。
三軒茶屋から下高井戸まで、10個の駅をつなぎます。
まず最初に、駅員さんに聞きました。
「一日乗車券のようなものはないですか?」と。
そして出してくれたのが、これ。
当日限り乗り降り自由で300円。一回の運賃は130円だから、3回乗ったらお得な勘定。
デザインは旧型電車引退を記念して、玉電時代の電車が描かれています。
一番後ろに乗り込んで、運転席をパチリ。
運転を操作するレバーの左側にある小さなスイッチ。ここには「砂まき」とラベルが付いています。
そういえばいつだか路面電車の絵本で、雪などの滑り止めに砂をまきながら走ると読んだことがあったけ。
なるほどねぇ、路面電車なんだよね。
まずは終点の下高井戸まで、一気に下って行きます。
下高井戸で下車後、三軒茶屋方面に少し歩き、「松原一号機」と書かれた踏切にやって来ました。
水色の電車がやってきました。
ピンクの電車もやってきます。
そして、緑色も。
この他にも、オレンジ、黄色、赤・・・と、カラフルな電車が何度も何度も行き交いました。
それにしても、今日は小春日和のすがすがしいお天気。
架線越しに見える空は、ところどころを羊のようなうろこ雲に覆われて、秋を楽しんでいるようです。
踏み切りに入り込んで、カメラをぐぐっと下に向けてみました。
レールと、枕木と、それを留めるボルトと、隙間なく敷かれたバラスト。
線路の絶妙な景色だなぁと思います。
下高井戸を降りると、そこは閑静な住宅街です。
線路の脇はきれいに整備され、遊歩道になっています。
秋桜も、清楚な姿を見せてくれました。
下高井戸行きの電車の最後部から、3台並んだきれいな電車が見えました。
最寄駅の上町(かみまち)に降り立ち、あれを撮らねば、とうろうろすること約10数分。
やっと三台並んで写せるところを見つけました。
左側の車体の真ん中に書いてあるのは・・・そう、さざえさんです。
そうでした、ここは長谷川町子さんのおひざもとです。
上町駅の三軒茶屋方面行きホームから、下高井戸方面行きホームを眺めたところです。
3台停まった車庫は、写真右手、下高井戸寄りにありました。
旅の終わりは、三軒茶屋のスターバックス。
お隣では二人のお嬢さんが恋愛談義に花を咲かせています。
約2時間、短いけれど、なんとな〜くのんびりしたひとときでした。
本当は緑色のコロンとした電車に会いたかったけれど、これも時代の流れでしかたないことでしょう。
それにしても世田谷線沿線、なんだかおっとりしてて、いい街です。
2004年11月20日(土)