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奥多摩でも歩いてみようかな、そう思いました。
切符売り場で、「ホリデーパス」を買い、売店で12月の時刻表を買いました。
ホリデーパスは、休日のみ、ほぼ首都圏の全域をカバーするフリー区間乗り降り自由で2300円の周遊券です。
さて、今日一日でもとが取れるでしょうか。
まずはJR中央線の立川駅に降り立ちました。
ここから青梅線に乗って、終点の奥多摩で、のんびりしようかな、と考えました。
立川駅の一番端っこに、青梅線はありました。
大好きな大好きな、103系のオレンジ色の電車です。
※103系ではなく、201系でした(2004/12/29・訂正)
予定では立川から一気に奥多摩ままで行くつもりでした。が、しかし、五つ目の拝島駅で気が変わりました。
なんだかいっぱい乗り換え案内の車内放送があったのです。
最初に目に付いたのは、この電車です。
あれはなんだろうな、とお隣のホームにやってきました。
どうやらこれは八高線・川越線の車両のようです。
八王子駅を出た電車は拝島駅を通り、高麗川駅で高崎へ向かう八高線と、川越に向かう川越線に分かれます。
※八高線の高麗川駅以北は、まだ非電化だそうです。従って、高崎方面への直通電車はなく、高麗川駅で気動車に乗り換える必要があるそうです。(2004/12/29・追記)
しばらく暖かな日差しの中で、ぼんやりとたたずんでいると、川越方面からこんな電車が入ってきました。
わぁ、これまた大好きな黄緑色の103系。そうそう、長いこと山手線を走っていた車両です。
川越線のお隣に、もうひとつホームがあります。
そしてこの黄色い電車は、回送電車かな、と思うくらい、ずっと止まっています。
しかし、そうではありません。これは西武新宿線、昔ながらの黄色にシルバーのドアの車体です。
拝島駅に降り立って、あちこち眺め回しながら、ふと時刻表の路線図に目をやり、気は変わりました。
奥多摩行きは今度にして、今日は八高線で八王子へ戻ろうと思いました。
八王子から中央快速に乗って、高尾駅まで行けば、中央本線に乗れるじゃない、と。
ホリデーパスの券面の区間地図を見ると、中央本線は大月駅まで有効です。
うん、これにしようと、いとも簡単に予定は変更されました。
右の写真は八王子駅に停車中の横浜線です。
中央快速に乗ろうと八王子駅で待っていると、新宿方面から「特急あずさ」がやってきました。
昔の183系とは随分と変わって、とてもカラフルな色使いになり、愛嬌のある姿になりました。
中央快速に乗って、終点高尾で降りました。中央本線に乗る前に、ちょっと一息入れようかなと、いったん駅を出てみることにしました。
駅の側のお店に入り、カフェ・オレを頼みます。テーブルの上に活けてあった小さな菊のお花といっしょに記念撮影です。
しばらく休んで栄養補給をしたあと、また高尾駅に戻ってきました。
ホームには、中央本線が入っています。
へぇ・・・中央本線って、いつの間にかこんな色になっちゃったんだ。青とベージュの横須賀色をずっと楽しみにしてたのに。
到着の電車は甲府の先の小淵沢行きでした。
淡いブルーと淡いグリーン、これってアルプス色なのかな。これも意外といいかもね。

(後になってわかったのですが、どうやらこれを「長野色」というらしいです)
電車は、相模湖、藤野、上野原と過ぎた後、四方津(しおつ)駅で特急の通過待ちをします。
大月方面に少し行ったところにトンネルがあります。トンネルに向かって、特急電車は走って行きました。
ここはいくつかの山々の登山口もある様子。リュックをしょった登山客が行き交います。
何気に見上げたホーム右上方、木々が真っ赤に燃えています。
小淵沢まで行っちゃおうかな、そんなことも考えたりもしましたが、考え直してフリー区間の終着駅、大月駅で降りることにしました。
ここも登山口があるらしく、登山客で賑わっています。
小淵沢行きの電車を降り、隣のホームのはるか前方に目をやると、そこには昔ながらの横須賀色の中央本線が停まっていました。
内房線と同じ113系の横須賀色。しかし、よく見ると前の青とベージュの切り替えの部分が若干異なります。内房線に使われているのは確か斜めに切りあがっていましたよね。
正しくはこれは115系、かな?113系の寒冷仕様ということかも知れません。
多分回送電車だと思うのですが、行き先は「韮崎」になっていました。
大月からは14駅先、甲府のさらに先です。
駅舎を出てうろうろしていると、こんなにかわいい電車も通りました。これは私鉄の「富士急行線」です。車体全面にカラフルなトーマスの仲間たちが描かれています。
行き先の河口湖近辺には、「トーマスランド」があるんですね。
大月駅の駅舎の風景です。
後ろに見える小さな山は、もうすっかり落葉してしまったようです。
※何気な〜く写真に収めた駅舎ですが、昭和3年に建てられた由緒ある駅舎だそうです。関東の駅百選の中のひとつだとか。(2004/12/29・追記)
大月駅でしばらくうろうろしたあと、駅前のおみやげやさんへ。
甲府といえばこれ、桔梗屋の「信玄餅」で決まりです。
今回の旅は、景色を楽しむというよりも、100%電車を楽しむ旅でした。一日でこれだけの種類の電車に会えるなんて、思ってもいませんでした。
そろそろ日が沈みかけた3時過ぎ、上り電車に乗りました。電車はオレンジ色の中央快速。車内はリュックを背負った人たちでいっぱいになりました。
途中で降りてもよかったのですが、終点の東京駅まで戻ることにしました。
しかし、このきまぐれが、すばらしいプレゼントをくれたのです。
その続きは、またあとで。
2004年12月11日(土)